川口の鎮守氷川神社の富士塚はとても凝った造り。この富士塚に登ると子育て・安産・火防等が心願成就されるといわれています。それでは行ってみましょう!
目次
富士塚とは?
「富士塚」とは富士山に見立てて造られた人口の山のこと。古代より日本を代表する美しい富士山は自然崇拝の対象として崇められてきました。富士塚に登ることで富士山に登ったことと同様の霊験を得られるといわれています。富士信仰を表す形の一つとして風習が残り、現代ではパワースポットとして人気んです。関東にはたくさんの富士塚があるので一つ一つの違いを体験するのも面白いです。
富士塚の鳥居
境内に入ってすぐの左手に富士塚があります。ちょっと小高い人口の山なんですが、圧倒的な存在感。
富士塚に登ってみよう
まずは一礼して鳥居をくぐります。サプライズ感を出したくて、伏し目がちに進んでみました。
視線を上げると、ジャジャーン。まるで富士山の登山口みたいです。通路の左にあるのは「合目石」です。
撫で犬を撫でよう
らせん状の登山道を登りきるとそこには「撫で犬」がいます。江戸時代、犬は安産の象徴。現在でも妊婦さんが戌(いぬ)の日に腹帯を巻き、安産祈願の御参りをするという風習があります。母犬を撫でると安産、子犬だと子育て・子宝、母犬と子犬両方を撫でると家内安全の御利益があります。
浅間神社にもお参りを忘れずに
富士塚のふもとには浅間神社がひっそりと佇んでいます。「浅間」は火山を意味するという説がありますね(語源については諸説有)。
鎮守氷川神社をバーチャル体験
駅からてくてく歩いていくと大きな鳥居が目に飛び込んできます。青い空に白い鳥居が眩しい。注連縄も立派です。
拝殿に近づきます。お宮参りされているご家族がおられたので、控え目にお参りします。
スマートフォン置きがあるのには驚き。時代ですね。
3対の狛犬 違いを楽しもう
鎮守氷川神社には3対の狛犬がいます。まずは一番鳥居に近い「阿」形の狛犬。鳥居とマッチしてとても美しい。
こちらは「吽」形の狛犬。なんだかマッチョです。
次に出会うのは2つ目の狛犬。大正時代のもの。「阿」形の狛犬は何かを押さえつけて咆哮しているようにも見えます。私の一番のお気に入り。
対の「吽」形。玉を抱えてニッコリしているようにも見えますね。
拝殿に一番近いところに鎮座する狛犬は一番古い江戸時代のもの。こんなに愛らしい「阿」形の狛犬、初めて見ました。
「吽」形。こちらも愛らしいですね。この狛犬が奉納された時代は平和でのんびりしていたのかな、なんて考えてしまいました。
厄割石で厄を落とす
鳥居を通り過ぎるとすぐ右手に厄割石が。厄の字が逆になってますね。ガチャンガチャンと大きな音がするので、やっぱり一人では照れます。今度ダンナくんを連れてこよう。
厄割石は社務所で買えます。黒と赤があるんですね。私はどっちかな。
御神木の大欅からパワーをいただこう
社殿の裏には樹齢400年の御神木である大きな欅(ケヤキ)があります。
日常のストレスで気が枯れた状態を「気枯れ(きがれ)=穢れ(けがれ)」といい、この御神木から生き生きとした「気」をいただくことで「元の気=元気」になれます。
お守り、おみくじ、お札、絵馬
お守りの種類がたくさんありますね。子供用おみくじには消しゴムがついているものも。
絵馬も4種類あります。右上の富士山にワンコの絵馬が可愛い。左上はスサノオかな。
境内にはお花がいっぱい
ピンクの大きなお花。お宮参りを終えたご家族がここで一枚パチリ。とっても素敵でした。
パンジーと芝桜。
こちらは境内中央の御神木。2本の椋が根本で1つに結ばれていることから縁結びの木『夫婦椋』と呼ばれています。木を囲むように菜の花が咲いています。
御神霊の木。根本にはルピナスでしょうか。可愛いですね。
最後に
たくさんのお花が咲いていたからでしょうか、第一印象はとてもカラフルな神社。そういえば横尾忠則さんがデザインされた御朱印帳もとってもカラフルですね。時代の流れとともに訪れる人も変わる、よって神社も変わる、という柔軟な姿勢を学んだ気がします。また富士塚に登りに来ます!
鎮守氷川神社 Data
創建年 | 室町時代(700余年前)の初期(応永年間) |
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ご祭神 | 素盞鳴命(スサノオノミコト) 櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト) |
縁の人物 | 横尾忠則 |
ご利益 | 厄除け・除災招福・夫婦和合・縁結び・安産・子育ての御神徳がある |
HP | https://chinjyu-hikawa.or.jp/ |
住所 | 埼玉県川口市青木5-18-48 |