鴻神社(こうじんじゃ)は安産祈願の名所。古くから子供は神様から授かると言われ、コウノトリがは赤ちゃんを運んでくると言われますよね。今回はそんな鴻神社に行ってみました。
目次
鴻神社の由緒
鴻神社は明治6年に竹ノ森雷電社・熊野社・氷川社の3社を合祀したもので、もとは鴻三社と呼ばれていました。明治40年に近隣の神社を合祀して社号を鴻神社と改めました。
明治と言えば神社としては新しく感じますが、それぞれの神社の歴史は古く氷川社は古墳時代末期(7世紀頃)の創建とされています。そしてその氷川社に「こうのとり伝説」があるのです。
鴻神社のこうのとり伝説
この地に「神様の木」と呼ばれる大樹があり、人々はお供え物をして難を逃れていました。これを怠ると必ず災いが起こるため、人々は恐れていました。
あるとき、この大樹にこうのとりが巣をかけました。卵を産み育てていたところ、大蛇が現れその卵を飲み込もうとしました。するとこうのとりが矢のように飛んできて大蛇を撃退しました。
これ以降、災いが起こることはなく平和な日々が続いたということで、人々は木のそばに社を建て「鴻の宮」と呼ぶようになり、土地の名も鴻巣と呼ぶようになったと伝えられています。
この伝説から、また、こうのとりが神様の使いとして祀られていることから、子授けを願う方々が絶えず訪れる神社となりました。
こうのとり伝説の伝わるお社(旧鴻の宮)は社殿の脇、夫婦銀杏のそばにあります。
鴻神社で子授けと安産祈願の祈祷をしたい。料金や時間は?
鴻神社では子授け(子宝)と安産祈願の祈祷ができます。
ご祈祷の予約 | 平日は予約要 土日祝日、戌の日は予約不要 |
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受付時間 | 9:00-17:00 |
祈祷料 | 5,000円 |
授与品 | 御札、子授けお守り(みたま)、こうのとりのたまごお守り |
・子授け祈願
ご夫婦でご祈祷を受けてください、とのこと。社殿にあるコウノトリのご神造の前で子供が授かるようにご祈祷をされます。たまごのご神塊に手を触れて、子授けの御霊をいただけます。
・安産祈願
妊娠5か月目前後の戌(いぬ)の日に腹帯をまき安産を祈る風習がありますが、戌の日に限らずご希望の日でもよいそうです。持参した腹帯(どんなものでもよい)に安産のこうのとりの判を押し、安産祈願のご祈祷をしていただけます。
可愛い!こうのとりおみくじ
こうのとりのおみくじ(初穂料100円)。折り紙のようになっています。
こちらは素焼きのこうのとりおみくじ。授与所でいただけます。初穂料は500円。おなかにおみくじが入っています。卵を産むような感じですね。
おみくじを取り出した後のコウノトリは自宅に持ち帰り飾っています。
夫婦銀杏(めおといちょう)で夫婦円満
社殿の両脇にある樹齢500年以上の銀杏の雄木と雌木です。子授け、安産、健康長寿、夫婦円満のご利益があるといわれています。
鴻神社の社殿
こちらが鴻神社の社殿。
お参りしていると拝殿からひのきのいい香りが漂ってきました。とてもすがすがしい気分。
拝殿には樹齢数百年を経た大杉から造られたご神卵があります。このご神卵は、子授け・安産のご神体とされています。
鴻神社のご祭神・ご利益
鴻三社の元となった竹ノ森雷電社・熊野社・氷川社の3社でお祀りされていた神をご祭神としています。
氷川社のご祭神はスサノオノミコトであり、諸々の災難除け・厄除け・方位除け・縁切り・縁結び・家内安全・子授け(子宝)・安産・交通安全に特にご利益があります。
熊野社のご祭神はハヤタマノオノミコト。社運隆昌・成長発展・病気平癒にご利益があります。
雷電社のご祭神はワケイカヅチノミコト。雷除け・鬼門除け・方位除け・災難除けにご利益があります。
鴻神社の御朱印はカラフルで種類もいっぱい
鴻神社の御朱印はとにかく種類が多いことで有名。色鮮やかな御朱印が20種類以上あります(初穂料は300円から1,000円)。
季節に合わせて、花火や朝顔がモチーフの御朱印が多い印象です。和紙に描かれた華やかな御朱印も素敵でした。もちろん従来の御朱印もあります。
今回頂いた御朱印は期間限定のもの。ひのきに描かれています。初穂料は800円でした。
鴻神社の御朱印帳は鋭い目つきをしたカッコいいコウノトリがデザインされています。大蛇を撃退したのもわかる気がする…。
鴻神社の狛犬
「阿」形の狛犬。
「吽」形の狛犬。
鴻神社の境内にある他の神社
「三狐稲荷神社」で悪縁を切る
天狐・地狐・人狐の三狐を祀るお稲荷様です。悪縁・悪癖を断ち、良縁・恋愛・結婚・受験・就職を招くというご利益があります。鴻神社のものとは異なるお守りが用意されています。
悪い縁を断ち切ることで良い縁が巡ってくるんですね。
「幸の宮弁天社」で女子力アップ
この弁天様は、開運招福、金運招来、諸芸上達(芸能)、女子力向上などにご利益があるとされています。こちらも鴻神社のものとは異なるお守りが用意されています。
「なんじゃもんじゃ稲荷」はどんな願い事も叶えてくれる
なんじゃもんじゃの木の下には大花稲荷があり、そこに願い事を書いて奉納します。何でも願い事を聞いてくれるとのことですよ。
「宿神社」で心願成就
鴻巣宿の宿場(中山道)を守る神として祀られていました。このお社の中で、個別に心願成就特別祈祷を受けることができます。
「疱瘡神」が病気を撃退
病気から身体を守る「疱瘡神(ほうそうしん)」が祀られていました。緑に覆われているので鳥居のみ見ることができます。
鴻神社の場所
鴻巣駅東口から徒歩8分。
鴻神社 Data
創建年 | 古墳時代末期(7世紀頃)の創建 |
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ご祭神 | スサノオノミコト ハヤタマノオノミコト ワケイカヅチノミコト |
縁の人物 | 特になし |
ご利益 | 災難除け・厄除け・方位除け・縁切り・縁結び・家内安全・子授け(子宝)・安産・交通安全 |
住所 | 埼玉県鴻巣市本宮町1-9 |